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将来は「子どもたちにダンスを教えたい」 『金スマ』社交ダンス企画も話題を呼んだキンタロー。41歳の“夢”「諦めなければ限界は超えられる」 

text by

音部美穂

音部美穂Miho Otobe

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photograph byShiro Miyake

posted2023/07/19 11:04

将来は「子どもたちにダンスを教えたい」 『金スマ』社交ダンス企画も話題を呼んだキンタロー。41歳の“夢”「諦めなければ限界は超えられる」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

ものまね芸人でありながら競技ダンスの世界でも活躍したキンタロー。

「諦めなければ限界は超えられる」

――世界選手権では2017年に7位、2018年に8位の成績を収めました。プロ時代に立てなかったような大舞台で結果を残せたのはなぜでしょうか?

キンタロー。 もちろん体力的には若い時にはかなわないけれど、曲を解釈する力や表現力は20代の頃より上がったと思うんです。仕事や結婚など、さまざまな人生経験を経て精神面での安定感が出てきたのも大きいですね。

 若い時はスピード感やスタミナはあったけれど、その分、音楽よりも早めに動いちゃったりして踊りが雑になりがちでしたが、それも改善できて、英美先生にも「昔よりも今のほうが技術的にも上だし、いいダンスしてるよ」って褒められました。

 プロを引退した時はもう限界だと思っていたけど、諦めなければ限界は越えられるんだって実感しましたね。

――ちなみに、キンタロー。さんは子供のころから運動神経は良かったんですか?

キンタロー。 それが、全然。特に短距離走のように瞬発力が必要なものは苦手でした。でも、ダンスは運動神経よりも、リズム感や音楽を感じ取るセンスの方が重要な気がします。レベルの高い選手でも「子供のころ、運動苦手だった」と言っている人はいますから。逆に、徒競走が速かったり球技が得意な人でも、曲を感じ取る力がないと伸びなかったりします。

将来は「たくさんの子どもたちにダンスを教えてみたい」

――2019年を最後に『金スマ』の企画が終わった後は、ダンスはお休みしていたそうですね。

キンタロー。 社交ダンス企画終了後、すぐに妊活を始めたので、高いヒールをはいて踊るのは怖くて。もともと2015年に結婚してすぐに子供を授かりたかったんですが、ダンス企画の真っ最中だったこともあって、妊活できなくて。

 37歳で妊活を始め、不妊治療を経て38歳で長女を、40歳で次女を出産しました。そして、ボディメイクのために、今年からダンスの練習を再開し、またロペスに相手をしてもらって、練習に励んでいます。

――上のお子さんは3歳半。ダンスは好きですか?

キンタロー。 めっちゃ踊ってますよ! 音楽をかけると、勝手に体を動かすんです。どんなジャンルにも属さない自己流のダンスなので、見ていて面白いですね。

 今はあえて何も教えていないんですが、私が仕事でマツケンサンバをやる時に家で練習していたので、それは不思議そうな顔をして凝視していました。あと、「チンタロー!」といってフライングゲットポーズをしたりすることも(笑)。

――この先、どのようにダンスと関わっていきたいですか?

キンタロー。 うちの子に限らず、たくさんの子どもたちにダンスを教えてみたいです。社交ダンスも面白いんですが、音楽に合わせて自由に踊るような創作ダンスもいいなって。まだ具体的な形は決めていないけれど、ダンスの楽しさを伝えられるような活動をやっていけたらいいですね。

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「え、これ着るの?」2児の母・キンタロー。(41歳)が語る、“60キロ超→49キロ”産後ボディメイクの舞台裏…子育て中に実は抱いていた「罪悪感」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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キンタロー。

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